近年日本でも「審美」が注目を浴びています。審美とは口元と歯の機能はもとより、美しさを目指した歯科医療のことで、美しい歯並びや歯の白さを目指した診療のことです。
筆者はビクトリアシークレットエンジェルズが大好きなのですが、個性はそれぞれですが彼女たちのこぼれる笑顔の美しさに共通するのは口元の美しさではないでしょうか?
そんな美しい口元に近づくために、最近では日本でも歯列矯正やホワイトニングといった審美医療を取り入れる方がたくさんいらっしゃいます。
「歯列矯正」は時間をかけて歯を少しずつ動かしたり、場合によっては歯を抜いてきれいに並べたりと、手に入れられる美しさと引き換えにお顔のコリや疲れ、噛み合わせが変わることによる負担などもあります。
歯列矯正期間中のお顔の疲れや不調を軽減するのに、美容鍼の施術はとても効果的です。
歯列矯正による不調は、放っておくとお顔のタルミや左右不均等、また顎関節の違和感など原因になります。せっかく美しくなるために取り入れた歯列矯正で、美容の悩みが新たに出てくることは避けたいものです。決して短くない歯列矯正の治療期間は、ぜひ美容鍼施術を併せて受けていただくことをお勧めします。
(歯列矯正中に考えられる不調に対する美容鍼の効果)
☑歯に負荷をかけて動かしていくので、筋肉に負担がかかります。
負担のかかった筋肉を鍼で緩めることで、お顔の筋肉の痛みが軽減されます。また筋肉がコリ過ぎると起こってくるタルミを美容鍼はしっかりと引き上げてくれます。
☑矯正中の期間は歯のポジションが少しずつ変わってくるので、噛み合わせが合わなくなる時期もあります。
噛み合わせがうまくいかないことや、片方ばかりで噛む期間が続くと、お顔の筋肉の使い方が左右不均等になり、お顔の左右差(歪み)が生じます。美容鍼の施術は施術者の見立てにより、左右を均等にそろえていく施術を行います。矯正中でも左右の整った美しい表情を維持することができます。
☑装具をつけるストレスで固くなる頭皮を緩めます。
歯列矯正はワイヤーやマウスピースを装着して行います。口内に装具を装着することは思っているよりストレスがかかり、頭皮が固くこってしまいます。頭皮がコルと自律神経の調整がうまくいかず不調を招き、またお顔のタルミにもつながります。頭皮を美容鍼でしっかりとほぐし、柔らかく保つことは矯正期間を快適に乗り切るために大切です。
☑顎関節を守ります。
歯列矯正中に口をあけると、顎かカクカクとなるようになったという方も多くいらっしゃいます。美容鍼施術は顎関節を緩めスムースなお口の開閉ができるようにしていきます。カクカクとなる顎関節を放置すると、顎関節症に至ることもありますのでこの筋肉の負担は定期的に緩めることが大切です。
☑エラを小さく小顔にします。
前述したように歯列矯正はご自身が思うよりストレスになっていることが多く、ストレスが多いと寝ている間に食いしばりが起こり、エラの筋肉が発達してお顔が大きく見える原因となります。美容鍼はエラのコリをとり流れをよくすることで小顔にする効果がありますので、ストレスによる食いしばりの影響を改善します。
このようなことから、歯列矯正を実施する際にはぜひ美容鍼を併せて受けていただくことをお勧めしています。
(美容鍼の痛みは?リスクは?)
歯列矯正中に美容鍼を併せて受けていただきたい理由について記載してきましたが、はじめて美容鍼を受けるのには、少し不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSでよく見る施術中の写真はたくさんの針が刺さっていて、とっても痛そうに見えますね。体に刺す鍼として、すぐに思い出すのは「注射」です。あの痛みを顔じゅうに受けると思うと怖く感じますが、当店で使用する美容鍼の鍼は髪の毛の太さほどの極細い針を使用しています。痛みの感じ方には個人差がありますが、チクっと感じる個所もあれば、刺したこともわからない箇所もあるほどです。またこの刺激を気持ちいいと表現される方もたくさんいらっしゃいますので、ぜひ一度ご自身で体感してみてください。
また「出血と内出血」が針の施術で稀に起こることがあります。出血に関しては東洋医学では悪いものを出すという良い解釈をします。内出血に関しては身体に害のある作用ではありませんが、見た目の問題としてできてほしくないものです。しかい、お顔には無数の毛細血管が通っており、その数の多さから毛細血管を避けて鍼を打つことは不可能です。血管が健康な状態だと、弾力があり鋭利な鍼が当たるとツルっと逃げてくれるのですが、体調がすぐれないときは血管の弾力性が低下し、刺さってしまうことがあり完全に避けることができません。ただ、内出血は個人差がありますが、数日~2週間程度で必ず消えて治癒するもので、後遺症として残ることはないのでその点はご安心ください。
(歯列矯正を終えたけれど、今からじゃ遅い?)
歯列矯正と美容鍼をセットで受けていただきたいということをお伝えすると、矯正期間はもう終わったけれど矯正して以降、お顔の疲れを感じるようになったとか、矯正中からエラが張ってきたなどのお悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。
「こんなことなら矯正をしなければよかった・・・」なんて悲しい声もお聞きします。
でもご安心ください。
矯正期間が終わっていてもその不調、美容鍼で緩和していきましょう。
終わってからも続いている不調にも美容鍼は効果があります。しっかりと施術計画を立て、美しく並んだ白い歯と、不調のない健康美を是非両立させてください。
期間中から、快適に過ごしていただくために「歯列矯正と美容鍼はセット」で行うことを忘れないでください。